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『TENDERLY TENDERNESS』コメントPANICSMILE 吉田氏

torchファンの皆様、こんにちは。PANICSMILEというバンドの吉田と申します。

この度、ボーカルのイクボ君から新作「tenderly tenderness」についてのコメントが欲しいとの依頼を受けまして、書いております。

torch、2008年に活動を開始しており、中堅どころかベテラン。5年ぶりのリリースとなる本作はそのベテランの余裕が染み出る味わい深いものとなっております。torchというと、ライブでお馴染みの爆音・轟音ギターロックというイメージなんですが今作はギターがやや後退して、ドラムにフォーカスした音作りとなっているところがポイント。ドラマーのツキカワ君は北九州のこれまた轟音バンド、ブレインウォッシュのメンバーであり、事あるごとに私が日本の各地で言っている、北九爆音ドラマーの系譜の人であり、古くはギルカバー&ザ・モンキーやデイズチャンネル、もっと遡るとザ・ルースターズ等、福岡市民(北九州市と福岡市は県が違うんじゃないかと思うくらい別物の地)を震え上がらせる非常に重くて速い8ビートを特徴とした種族の人なのです。その音を捉えたのが新進気鋭の(といってももうベテランですが)the perfect meの西村君。ご存知の方も多いと思いますが、福岡では他の追従を許さない程、何歩も先を行く、九州の物とも日本の物とも異なる、かなり未来に行っちゃってるコンポーザー・サウンドクリエイターなのです。ダンサブルだよね。KEXPとか余裕で出てそうな才人。というわけでちょっと前にtorchの事を博多のオルタナR&Rヤンキーみたいに言いました私ですが、一方では福岡市の先達であるMO'SOME TONEBENDERや80年代の国産ビート系、あるいは90年代のV系の香りをも巻き込んで、ドカドカいうドラムで華麗にドリフト走行をキメる様を耳にぶっこんで頂きたいのです。これも一つの九州ガラパゴス進化型ギターロックの音。油山展望台からの夜景みたいに殺伐として綺麗ですよ。

            PANICSMILE吉田肇

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